私は2025年7月、私はこれまで働いていた会社を辞め、半年間のキャリアブレイクを取ることにしました。現在はその期間を使い、「自分らしく生きるとは何か」 を改めて考えるために、デンマークのフォルケホイスコーレという学校で学んでいます。
今回は、デンマークのいくつかの街を歩く中で気づいた、“余白のある暮らし”について書いてみたいと思います。
デンマークで気づいた“余白”という感覚
デンマークで暮らし始めて2ヶ月半が経ちましたが、こちらでは誰もが生活の中に自然と“余白”をもっているように感じます。田舎の学校で生活しているため時間がゆっくり流れるのは当然としても、街を歩いていても、急いでいる人やイライラしている人をほとんど見かけません。
学校でも、みんながのびのびと過ごしていて、暖炉を囲んでおしゃべりをしたり、編み物や刺繍を楽しんだりしています。
日本にいた頃は「何かしなきゃ」と焦ることが多かった私ですが、ここではその感覚が不思議と消えていきました。
デンマークの人々が大切にする“余白の文化”
デンマークでは、仕事をしていてもほとんどの人が定時(16時)で帰ります。家族との時間や自分の時間を最優先にする生き方が根づいているためです。実際、話を聞いたデンマークの友人も「残業する日はあるけれど、基本は定時で帰るよ」と言っていました。
ゆっくりと食卓を囲む時間、家族やパートナーと会話をする時間、自分を満たす小さな楽しみ──。そうした時間があるからこそ、日々の生活での心の余裕が生まれ、周りの人にも優しく接する雰囲気がつくられているのだと思います。
デンマークでの体験を通じて起きた“心の変化”
日本にいた頃の私は、「何者かにならなければ」という焦りが常にありました。行動には意味が必要で、何もしていないと罪悪感を覚えることすらありました。朝起きた瞬間の重い気持ちも、今振り返れば自分を追い込みすぎていた証拠なのかもしれません。
ところがデンマークに来てからは、早く眠れるようになり、朝もすっきり起きられるようになりました。心地いい空間で過ごすうちに、“何でもない時間こそ贅沢だ” と自然と思えるようにもなりました。
フォルケホイスコーレにはいくつか決まりごとはありますが、義務やノルマのようなものはほとんどありません。そんな環境の中で過ごしていると、「いま本当にやりたいこと」が少しずつ見えてくるようになりました。
また、デンマークの人たちは他人と比較することがとても少ない印象です。「人は人、私は私」という感覚が強く、自分自身のペースが大切にされています。昨日の自分より少しでも前に進めていれば十分だと思えるようになると、心がすっと軽くなりました。
デンマーク人から学ぶ余白のつくり方
とはいえ、日本で同じように定時で帰るのは難しい場面もありますよね。では、どうすれば余白を日常に取り入れられるでしょうか。
私自身が今後心がけたいと思っているのは、先に“何もしない時間”を予定に入れることです。1日30分が理想ですが、5分でもいいのでスマートフォンを離れ、本を読んだり、瞑想したり、ただぼーっとする時間をつくる。そうすることで、日々の思考をリセットし、次の日を気持ちよく迎えられるのではないかと思っています。
まとめ
今回の記事では、デンマークでの暮らしを通して気づいた“余白”について紹介しました。
急がないこと。自分の時間を大切にすること。余白を持つことで心が満たされ、結果として周りにも優しくなれる──そんな循環がデンマークの日常にはあります。
忙しい日々の中でも、自分なりの小さな余白を取り入れることで、心を整える時間が生まれるはずです。
あなたの生活にも、ふと呼吸が深くなるような余白が生まれますように。

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